ひっそり秘密のアッコちゃん

チャットで働く奥様のつぶやき

どっちつかず

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見慣れた顔と数週間ぶりにあった

タバコの吸えるカフェ

茶店という表現の方がマッチしそうな

古い佇まい

美味しいコーヒー

タバコの香り

 

2階にある喫煙席

階段を上がると見慣れた顔が

微笑んでいる

 

「こんにちは」

ごく当たり前に挨拶をすると

おしゃべりが始まる

 

息子の話

娘の話

新聞で読んだ記事の事

うんうんといつものように上の空でうなずく

 

ひとしきり話を聞いて

「どこに行く?」

と、時計をみる、私

 

デパートの最上階

レストランフロア

蕎麦屋さんに行こうと思ったが

意外と混んでいた

 

一番空いていたのは

鰻屋さんだった

 

ここでも彼の話が止まらない

 

食事も済んだ頃に

話を切り出す

 

あなたのしたことはよくない

 

子供に聞かせるように

 

さっきまで腕組みをしていたのが

だらんと手を下にたらす格好が

滑稽だった

 

人って考えていることが態度に出るものなんだ

特にこの人はわかりやすい

 

この後、タバコを吸い

違うカフェに入り

 

最初に待ち合わせた

茶店に戻り

タバコを3本吸い

 

結局、二人の話はまとまらず

私は頭が混乱したまま

電車に乗り

一駅目で彼と別れた

 

元に戻ることで

私は幸せになるのだろうか

 

あの時、彼に突き放されて

時間が経過し

やっと落ち着いた

終わったと踏ん切りがついたのに

 

私から連絡をしたことで

こうして悩んでしまっている

 

馬鹿だな

どっちつかずのハッキリしない

私の態度

 

私は彼に何を望んでいるんだろう

彼は私に何をしてくれるんだろう

 

いつか終わる

その答えは決まっているのに

それが今が先か